ぼくのラ・リーガ・ライフ

面白いと思った、ラ・リーガに関する小ネタを、忘れないようにまとめていきます。

カディスのスペイン語ツイートを和訳して味わう

最近このブログを始めるようになって、ラ・リーガのいろんなクラブのツイッターアカウントの投稿を見るようになったんですが、特に面白い投稿をしているのが、カディスだなと感じています。

 

スペイン語の公式のアカウントでは、試合やトレーニングなど、サッカーの情報はもちろん投稿しているんですが、全然サッカーと関係ないものもかなり投稿しています。

例えばカディスのきれいな街並みの写真の投稿は、見つけた後、現地に行ってみたくなりました。

派手な衣装を着た人たちが歌いまくる、カーニバルのコンテストの様子も投稿していて、「とりあえずみんなでカーニバル見ようぜ!」みたいな気楽なところもいいなーと思いました。

 

日本語の公式のアカウントは、なぜか関西弁で投稿されています。中の人の、カディスへの愛、そしてファンのツイートへの返しに笑いのセンスを感じます。東京出身で、笑いのセンスのない僕はうらやましいなと嫉妬しています。

それと、僕のツイートもいくつかリツイートしてくれていて、うれしかったです。Me siento feliz. Gracias.

 

さて、今日も昨日までのようにいろんなクラブの面白いネタを紹介しようかと思ったんですが、どのクラブも移籍情報ばっかでつまんないので、今日はカディススペイン語公式)のツイートを、日本のカディスファンの皆さんに楽しんでもらうために、かつ、僕のスペイン語能力UPのために、できるだけ(tanto como pueda)日本語に訳してみようと思います。

正直、カディスの選手って誰がいる?といわれると、ぱっと思いつく選手がネグレドくらいしかいない状態なんですが、この和訳作業の中で誰か一人でも新しく覚えられるといいなと思っています(これを読んでいて僕と同じようなレベルの方、一緒にカディスのことを学びましょう)。

 

 それでは、日本時間で2月2日の0時~21時に投稿されたものの和訳とコメントをしてみます。

 

いきなりスペイン語なしの投稿でした。トレーニングがんばってるよ!って感じでしょうか。「ワールドサッカーダイジェスト」の選手名鑑の写真と顔を突き合わせるとどうやら左のヒゲの人は背番号6、ホセ・マリのようです。右は・・・誰だ?

レーニングウェアに「20」って書いてあるけど、イサーク・カルセレンとは違う選手のように見えるんですが。

わかりません。もっとカディスの選手のことを勉強しないといけない、という洗礼を受けました。

 

21日の日曜にバルセロナ戦があるという紹介ですね。現地時間14時キックオフなので日本だと22時キックオフですかね。いい時間帯ですね。

正直言うと、あんまカディスの試合を見たことがないので、バルサ戦は見てみようかと思います。と、その前に、7日の日曜にレアル・ソシエダ戦がアウェーであるんですね。ちょっと面白そうなんで、こっちも見てみますかね。

 

緩急付けたドリブルで相手の股を抜いてクロスを上げた選手は誰なんでしょうか。

と思ったら、「ivanalejo7」って書いてありました。背番号14イバン・アレホ選手のようです。選手名鑑によると、エイバルで乾と一緒にプレーしていたこともあるドリブラーだそうです。

 

すごい態勢で華麗なトラップを見せるのはセグンダBに所属するカディスBのマルク・バロ選手のようです。左サイドバックの選手で、1月23日のセビージャ戦で1部デビューをしているんですね。

 

背番号5のホン・アンデル・ガリード選手です。

で、このツイートで謎に思ったのがハッシュタグ「LLNSN」です。バルサの「MSN」的なやつかと思って調べたら、全然違いました。

「LLNSN」は、スペイン語の「La lucha no se negocia」という文の頭文字をとったものだそうです。この意味は、「戦いは交渉できるものではない(だからとにかくがんばるしかないだろう)」って感じでしょうか。アルバロ・セルベラ監督が記者会見で使った言葉なんですが、その後それいいね!となって今ではクラブのスローガンみたいになったそうです。

カディスの公式ツイッターでよく使われる5文字ですね。

 

カディスにとっての冬の移籍マーケットが閉まった(=もう移籍はないよ)」ということのお知らせです。

 

今シーズンの選手の紹介ですね。ここでもLLNSNが出てきました。

よく見たら選手の下に「LA LUCHA NO SE NEGOCIA」って書いてありますね。

 

ここで出ました。カーニバルのコンテストの様子。こんな感じの投稿を最近めちゃくちゃしてます。たぶんカディスに住んでる人はこういうのを見るとテンションMAXになるんでしょうね。

投稿された歌詞は「紙の2月がやってきた。愛する人よ。大好きな人よ。小さい頃から」って感じでしょうか。

「紙(papelillo)の2月」って何でしょうか。ちょっと何言ってるかわかんないです。

 

カーニバルについては、昨日このブログで少しまとめました。

juninhokun.hateblo.jp

 

 

オプタデータがデータを提供する、サッカー分析サイトの「WhoScored.com」が選出したラ・リーガの週間ベストイレブンネグレド兄貴が選ばれたようです。評点9.7ってすごいですね。と思ったら隣にハットトリックを達成した10点満点のラファ・ミルがいた。

 

「(移籍してきた)ルベン・ソブリーノはもう(練習場の)シウダッド・デポルティーバにいます」

バレンシアから移籍してきてもう練習しているんですね。バレンシアではうーんって感じでしたが、カディスではどうなるでしょうか。

ちなみにソブリーノ(Sobrino)はスペイン語で甥(おい)という意味です。

 

クラブが増資するよ!という話ですね。ちょっと固い話なのであまり触れません。

 

以上、今日のツイートを見てきました。

ソブリーノ、カディスに来たんですよね。FWはネグレドだけじゃないぞ、甥もいるぞ、ということで覚えようと思います。

あとLLNSNは、実は監督が使った言葉だったんですね。

 

以上です。意外とがっつりスペイン語という投稿はあんまありませんでしたが、チームのことに少し詳しくなれてよかったです。

また気が向いたら、こんな感じでカディススペイン語ツイートをひとつひとう味わうことをしようと思います!

それではまた。アディオス!

2/1(月)ラ・リーガ 気になる小ネタ(「カディス、謎の衣装を着て歌う人達の動画をツイッターで投稿しまくる理由」など)

オラ!

febrero(2月)になりました。

カディスが2月の歌を投稿していました。カディスはこんな感じの謎の歌の動画をツイッターで投稿しまくっています。なぜなんでしょうか。理由は後で説明します。

 

それでは2/1(月)のラ・リーガ各クラブの気になったニュース・小ネタです。

 

ウエスカ、27番目のペーニャが誕生

 

ウエスカは、リバゴルサという地域に、クラブの27番目のペーニャ(後援会)が誕生したと発表しました。

 

↓ただ、クラブの公式HPを見ると、全部で29あるような気が・・・

www.sdhuesca.es

いずれにしても、世界各地に支部があって、国は違えど自分と同じチームを愛して一生懸命応援しているというのは、それだけで素晴らしいですね。

 

ちなみに日本の支部Peña NIPONA SD Huescaもあります。

 

レアル・ソシエダ女子チームの選手、ギターと歌を披露する

 

レアル・ソシエダ・フェメニーノに所属するマイタネ・ロペス・ミラン選手。

 


NUEVA JUGADORA | Ongi etorri, Maitane López | Real Sociedad

笑顔が素敵です。

 

彼女はギターを弾くようで、チームがツイッターで、彼女がギターを弾く写真と一緒に「150以上のいいねがついたら彼女が演奏する動画を公開するよ」という投稿をしたところ、あっという間にいいねは150を超えました。

 

笑顔が素敵です。

 

その結果チームが投稿した動画がこちら。

 

笑顔は見えませんでした。ただ、味のある素敵な歌声です。

ギターを弾くだけでなく歌もうまいんですね。

 

 こんな感じで、他のクラブも選手の意外な一面をもっと公表していってほしいものです。いろんなファンがついてくるような気がします。

 

僕はギターとか関係ないですが、笑顔にやられてマイタネ選手のファンになってしまいました。

 

ちなみに披露した歌は、スペインで今人気のMarc Seguíの「Tiroteo」という曲でした。


Marc Seguí, Pol Granch - Tiroteo (Videoclip Oficial)

 

さらにちなみにですが、マイタネ選手のおじさんは、レアル・ソシエダ男子チームで長く活躍したアイトール・ロペス・レカルテです。


Qué es de Aitor López Rekarte

 

カディス、謎の衣装を着て歌う人達の動画をツイッターで投稿しまくる理由

 

陽気なサポーターで知られるカディス。陽気なのはサポーターだけじゃなく、クラブのスタッフも同じのようです。

 

カディスのクラブ公式ツイッターでは、ド派手な衣装を着て歌いまくる人たちの謎の動画がよく投稿されます。この記事の一番上の2月の歌以外にもたくさん投稿されています。

 

全然サッカーに関係ない歌と奇抜な衣装の動画をなんでこんなに投稿するのでしょうか?カディスの中の人の趣味なんでしょうか?

 

実は、これらは、毎年2月ごろカディスで行われるカーニバルの祭りで、市民が参加するパフォーマンスのコンテストの様子です。

 

スペインでテネリフェのカーニバルと並んで有名なカディスのカーニバル。

カーニバルの期間中は町中で人々が歌って踊りますが、実はコンテストも劇場で行われていて、それがとても人気なんだそうです。決勝戦がテレビやラジオで生放送されて、みながその放送を見るんだとか。その様子を投稿していたんですね。

カディスはサポーターだけじゃなくて町全体がお祭り大好きなようですね。

 

↓カーニバルの様子。街中でいろんな人が歌いまくってます。


Carnaval de Cádiz en la calle | 2019

 

 

↓町中でパフォーマンスしまくるカディスの人々。クオリティ高いですね。


Carnaval de Cádiz, "la fiesta de la calle"

 

ただ、今年はコロナウイルスの影響で規制がかかり、カーニバルが行われないようです。残念ですが、その分、カディスの公式ツイッターを見て、家の中でカーニバルを楽しみましょう。

昨日はアトレティコと熱い戦いを繰り広げたカディス。残りのシーズンもラ・リーガを陽気に盛り上げてほしいものです。

 

以上、2/1(月)のラ・リーガ各クラブの気になったニュース・小ネタでした。アディオス!

1/31(日)ラ・リーガ 気になる小ネタ(「『指名手配』されていたセルタのイアゴ・アスパスが復帰へ!」など)

オラ!

1月最終日です。スペイン語でいうとenero(1月)最終日です。eneroは古代ローマの神Janus(ヤヌス。門の守護神。)が語源で、1月が年の入り口ということで、この神の名前みたいになったそうです。

今年はいい年になるといいな。

 

それでは、1/31(土)に気になったラ・リーガ各クラブの気になったニュース・小ネタをまとめていきます。

 

◆「指名手配」されていたセルタのイアゴ・アスパスが復帰へ!

 

1/2のレアル・マドリー戦でハムストリングを痛めて約1か月負傷で試合を欠場していたセルタのエースが戻ってきます。

 

31日に行われるグラナダ戦で、イアゴ・アスパスが復帰することが予想されており、セルタもそれを祝うツイートをしました。

  

ずっと離脱していて早く戻ってきてくれ!という意味で「指名手配」されていたイアゴ・アスパスに「FOUND(見つかった)」のスタンプ!おしゃれですね。

 

ちなみに写真と一緒に投稿されたメッセージは、「グラナダのアミーゴたちよ、彼を探していただろう!イアゴ・アスパスが戻ってくるよ!」というもの。グラナダにとっては厄介なFWが戻ってきたということで、対戦相手としてはちょっと嫌なニュースだったかもしれません。

 

↓ちなみにイアゴア・アスパスといえば、以前、障害を持った子供たちがサッカーを楽しめる環境を増やすための活動に協力していました。

子どもたちのことも考えている選手なんですね、かっけーです。

juninhokun.hateblo.jp

 

ちなみにそんなイアゴ・アスパスですが、リバプールに所属していたときにサポーターからイギリスの人気キャラクター、ミスター・ビーンに似ているといわれることがよくありました。

 

また、プレミアリーグニューカッスルに所属するパラグアイ代表MFアルミロンに似ていると思っている人もいるようです。

 

僕は、初めて見たときから、坂田利夫に似てるな、と思っています。

 

復帰したイアゴ・アスパスグラナダ戦で、セルタファンに「ありがとさ~ん」と言わせることができるのでしょうか。

 

カディスアトレティコ・マドリー戦の試合告知ポスターにカディス出身の作家を起用

 

カディスは、ホーム開催のリーグ戦時に、カディスの町の文化をアピールするため、毎回カディスにまつわる芸術家をポスターに起用しています。

 

↓18節までのポスターまとめ(18節では日本でもNetflixで見れるドラマ「ペーパーハウス」の「教授」役の俳優の方を起用していました)

juninhokun.hateblo.jp

 

31日に行われる21節のアトレティコ・マドリー戦では、カディスの海沿いの町、チクラナ・デ・フロンテーラ出身の作家、フェルナンド・キニョネスが起用されています。

 

 

フェルナンド・キニョネスは1930年に生まれ1998年に亡くなった作家・詩人で、幼少期はカディスで暮らしていたそうです。フラメンコの研究家としても知られていました。

 

ちなみに、市の最東端のラ・カレタと呼ばれる海沿いの場所には彼の銅像が立っており、さらにその先にあるカスティージョ・デ・サンセバスティアンという城塞まで続く道は「フェルナンド・キニョネス通り」と呼ばれているそうです。

 

↓フェルナンド・キニョネスの銅像

 

↓フェルナンド・キニョネス通り。空と海がきれいで雰囲気がよさそう。いつか歩いてみたいです。

 

また、チクラナ・デ・フロンテーラにはその名もずばり「フェルナンド・キニョネス」というグラウンドがあって、地域の子どものチーム等が利用しているようです。

 

www.dechiclana.com

 

カディスの人々が誇りに思っている方なんでしょうね。

 

アスレティック・ビルバオ、「横断幕をサンマメスに送って!」とファンに呼びかける

 

無観客で開催しているラ・リーガですが、アスレティック・ビルバオが、スタンドに掲げるための横断幕をクラブに送ってほしい、という呼びかけをしました。

 

 

クラブはサン・マメスを彩るため、またサポーターの存在をスタジアムで感じられるようにするため募集をしていて、公式HPで、サン・マメスの住所も掲載して送付してほしいとメッセージを送りました。

25日に行われたヘタフェ戦では、すでに集まった36枚の横断幕をスタンに掲げており、今では50枚以上集まったとのことです。

今後も、モザイク模様を試合の時に作り出すため、横断幕をシーズン終了まで受け付けるということです。

 

バレンシアの特別な人形、無事エルチェにプレゼントされる

昨日の記事で紹介した、バレンシアがホームのリーグ戦で対戦相手に記念でプレゼントしている人形が、無事30日の対戦相手のエルチェにもプレゼントされました。エルチェはお礼のツイートをしていました。

 

↓昨日の記事

juninhokun.hateblo.jp

 

 

無事渡せてよかったですね。

 

 

以上、1/31(土)の気になったニュース・小ネタでした。アディオス!

1/30(土)ラ・リーガ 気になる小ネタ(「レアル・ソシエダのイサク、ベティス戦でゴールを決めてスペアリブをもらう」など)

オラ!

もう今年も1か月終了ですね。「光陰矢の如し」はスペイン語で「El tiempo vuela」というそうです。El tiempoが「時間」、vuelaが「飛ぶ」なので、英語の「Time flies」の単語をそのまま置き換えただけなんですね。

 

それでは、1/30(土)のラ・リーガ各クラブの気になったニュース、小ネタをまとめていきます。

 

レアル・ソシエダのイサク、ベティス戦でゴールを決めてスペアリブをもらう

 

レアル・ソシエダは22日、ラ・リーガ20節でベティスと対戦し、2-2と引き分けました。


Highlights Real Sociedad vs Real Betis (2-2)

 

この試合で、レアル・ソシエダの1点目を決めたのは、アレクサンデル・イサクでしたが、そのゴールのおかげで、イサクは牛のスペアリブ(骨付きばら肉)をゲットしたようです。

 

イサクがもらった肉は、スペインの牛肉会社「Iruki」が提供したものです。

Irukiはクラブとコラボして、ホームスタジアムであるレアレ・アレナの試合で、「レアル・ソシエダの1点目を決めた選手をSNS上で予想して当てたサポーター1名に抽選でスペアリブをプレゼント」というキャンペーンを毎試合行っており、選手を的中させたサポーターと、実際に1点目を決めた選手にスペアリブがプレゼントされています。

 

 

日本からツイートして、1点目の選手を当てて当選したら、肉を日本まで届けてくれるんでしょうか・・・?今度参加してみようかな。

 

 

カディスがクラブのイムノ(応援歌)のサックスバージョンの動画を公開

 

カディスにはクラブの公式イムノ(応援歌)と、非公式のイムノがあります。

 

公式イムノ「Himno del Cádiz」。古き良きイムノという感じです。


Himno del Cádiz/Himno del Cádiz CF/Cadiz's anthem

 

それに対して非公式のイムノ「Me han dicho que el amarillo」


El Himno del Cadiz C.F. con dibujos ⚽️ "Me han dicho que el amarillo..." (Con letra)

 

2つめの「Me han dicho que el amarillo」のほうは、実はもともとは「チリゴタ」(スペインで、カーニバルの時に扮装して歌う10人くらいのバンド)の、「ラ・ファミリア・ペッペローニ」が1998年に発表した曲で、これをカディスのファンたちがカディスのホームスタジアムのラモン・デ・カランサで歌うようになり、いつの間にかイムノとなったものです。

 

↓「ラ・ファミリア・ペッペローニ」が歌う「Me han dicho que el amarillo」力強くて聞くと元気が出ます。


Pasodoble - Me han dicho que el amarillo - La familia Pepperoni (1998) de Manolo Santander

 

そして29日、カディスは、ツイッターで、この「Me han dicho que el amarillo」をラモン・デ・カランサのピッチ上でサックスで演奏する男性の動画を投稿しました。

 

 

一気に色気がある曲になりました。

 

「eldesmarque」によると、サックスを演奏しているのはサックス奏者のフランシスコ・ハビエル・バジェさんだそうです。スタンドに誰もいない状態のサックスバージョンは味があるいい感じになりました。

(フランシスコさんの乳首が透けてるのがどうしても気になる・・・)

eldesmarque.com

 

ただ、やっぱりサポーターたちが大合唱するバージョンが一番です!雰囲気いいですね~。

「ラタタタタタ」のところが好きです。


Me han dicho que el amarillo 20 años después

 

 

バレンシアの芸術家がエルチェ戦を前に、クラブのマスコットと町をテーマにした人形を発表

 

バレンシアは今シーズン、バレンシアの行政機関と協力し、「Sempre Falles(バレンシア語で、「いつも火祭り」という意味)」というキャンペーンを行ってきました。

 

バレンシアには、「火祭り」と呼ばれる有名な祭りがあります。スペインの3大祭りの一つでもあるこの祭りは、毎年3月にバレンシアの町中にたくさんの大きな人形が設置され、祭りの最終日の夜にすべて火で燃やされるというものです。ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

 


La Crema Plaza de la Merced Fallas 2017

 

「マルカ」によると、バレンシアの観光業や、人形を作る産業等、地元の産業が新型コロナウイルスの影響で大打撃を受けている中で、バレンシアバレンシアの行政機関が彼らをサポートしたいと考えたそうです。そこで今シーズン、バレンシアのホームの試合で、火祭りやバレンシアの文化、人形の産業をアピールすることで町を宣伝し、地元を支援しようとスタートしたキャンペーンが、「Sempre Falles」だそうです。

具体的には、バレンシアの火祭り人形を製作する芸術家が、バレンシアのホームの各試合でその試合オリジナルの人形を2体作り、1体はアウェーの相手チームにプレゼント、もう1体はメスタージャで展示するという企画になっています。

www.marca.com

 

今シーズンメスタージャで行われた試合ではこの人形を相手にプレゼントするキャンペーンが行われてきており、30日のエルチェ戦用の人形も製作されました。

 

www.valenciacf.com

 

クラブの公式HPによると、今回の人形はバレンシアアリカンテの芸術家、セルヒオ・ゴメスさんがが製作したもので、クラブのマスコット、ラット・ペナットくんがクラブのエンブレムから出てきている様子を表しているそうです。

また、バレンシアのタイル(有名です)をベースにしたデザインとなっており、ラット・ペナットくんには芸術科学都市(バレンシアにある科学教育と芸術のための複合施設が集まった地域)、ミゲレテ(バレンシアにある塔)、アルブフェラ湖(バレンシアにある湖)、バレンシアオレンジなど、バレンシアに関係あるものがたくさん描かれているそうです。

ちなみに、エルチェ関連のものとして、こちらもユネスコ無形文化遺産のMisterio de Elche(エルチェの神秘劇)の様子も描かれているそうです。

 

↓ちなみに以前、ラット・ペナットくんは、ラ・リーガ各クラブのクラブマスコットまとめの記事で紹介していました。

 

juninhokun.hateblo.jp

 

 

↓ほかの試合で製作された人形①オサスナ戦用に制作された人形

 

↓②ヘタフェ戦用に製作された人形

 

↓③カディス戦用に製作された人形

 

さすが芸術の国スペイン。どれもかわいくて、もらって部屋に飾っておきたいですね。

 

以上、1/30(土)の気になったニュース、小ネタでした。ではまた、アディオス!

1/29(金)ラ・リーガ 気になる小ネタ(「ウエスカ、バジャドリー戦のキャプテンマークのデザインを「メガネ」にする」など)

Hola!1月最後の週末ですね。早いですね。

1/29(金)のラ・リーガ各クラブの気になったニュース、小ネタをまとめていきます。

 

ウエスカバジャドリー戦のキャプテンマークのデザインを「メガネ」にする

 

29日、ホセ・ソリージャ(バジャドリーのホームスタジアム)でラ・リーガ第21節バジャドリーウエスカの1戦が行われます。

 

ウエスカは、アウェー戦ではいつも相手クラブに対する敬意を表現したデザインのキャプテンマークをつけることで知られています。そして今回のバジャドリー戦のデザインは、なんとメガネ!

 

 

ウエスカのファンクラブ「Fieles Siempre Fan Club」のHPによると、このメガネは、バジャドリーの元監督で、今月15日に亡くなったビセンテ・カンタトーレさんに敬意を表したものだそうです。

 

 

ビセンテ・カンタトーレさんは、1935年生まれ、アルゼンチン出身で、選手時代はMFとしてアルゼンチンやチリのクラブでプレーしました。引退後は監督となり、バジャドリーを80年代~90年代にかけて指揮し、88-89シーズンのコパデルレイで準優勝、それによりかつてUEFAによって開催されていたカップウィナーズカップへの出場権の獲得、96-96シーズンにはリーグでチームを7位と導きUEFAカップ出場権獲得など、輝かしい実績を残しました。彼のトレードマークがサングラスであったため、今回のキャプテンマークはメガネ(正確にはサングラスですね)となったそうです。

 

バジャドリーが15日に公開したビセンテ・カンタトーレさんに向けた動画。選手たちから慕われる監督でした。


Homenaje del Real Valladolid a Don Vicente Cantatore

 

ウエスカの、バジャドリービセンテ・カンタトーレさんをリスペクトする気持ちが、世界中に伝わるといいですね。

 

ちなみに、バジャドリー戦のキャプテンマークのデザインの候補は実はあと2つあったそうです。

①本棚に本が並べてある様子(バジャドリーは小説家のミゲル・デリーベスやホームスタジアムの名前にもなっている詩人のホセ・ソリーリャなど、スペイン文学に多大な貢献をした人物たちの出身地であるため)

クジャクの羽の柄(町の名所である「カンポグランデ」という公園にクジャクが放し飼いされていることが有名であるため)

の2つも候補だったそうです。

 

カンポグランデクジャク。普通に公園を歩いてます。


Pavo Real. Campo Grande ( Valladolid )

 

ウエスカのファンクラブ「Fieles Siempre Fan Club」のHP。採用されなかった2つのデザインも見れます。

fanclub.sdhuesca.es

 

日本時間5時キックオフの試合。試合内容だけじゃなく、キャプテンマークも要チェックです!

 

 

グラナダで起きた地震に対する応援メッセージを送ったクラブたち

 

昨年12月から今月にかけて、スペイン南部のアンダルシア州グラナダでは数百回に渡り地震が続いています。23日にはマグニチュード4.4の地震(ここ10年で最大の大きさ)が発生しました。

 


GRANADA: registrado un TERREMOTO de magnitud 4,4 con epicentro en la localidad de SANTA FE I RTVE

 

スペインでは地震が起きることが少ないため、地震対策は日本などに比べて十分にはできていないようです。家にひびが入る家や煙突が落ちる家もあったそうで、心配です。

 

そんな中、この地震についてのメッセージを発信したラ・リーガのクラブがあったので紹介します。

 

カディス

要約:グラナダで大きなマグニチュード地震の発生が続いています。タシタ(本来は「小さなカップ」という意味ですが、この文では白い建物が光ってみえるカディスの町のことを意味します)から、事態が深刻にならず大変な状態が早く終わることを祈って、グラナダの人たちへ、エールを送ります。がんばって!

 

・セルタ

要約:セルタから、次の対戦相手であるグラナダ(2/1に対戦予定)と、ここ最近の地震の被害を受けたすべてのグラナダの人たちへ、エールを送ります。がんばって!すぐにいつもの暮らしに戻ると信じています。

 

チームの間で励ましあう文化が素敵ですね。

 

また、グラナダは、地震発生時の注意点についてのツイートをしました。

 

メディアだけでなく、(特にスペインでは)社会の中で非常に影響力のある、サッカーチームが情報発信することで、地震による被害が少しでも小さくなるといいなと思います。

 

 

 

オサスナのホームスタジアム、エル・サダールの外側にクラブのエンブレムを取り付ける工事が完了

 

もともと外側には特にデザインがなくシンプルな見た目だったエル・サダール。

 

今回、クラブのエンブレムをつける工事が行われました。

 

↓うっすらエンブレムの骨組みが見えます。

 

↓完成まであと少しの状態。

 

↓工事が進む様子です。

 

無事キレイに取り付けられてよかったですね。

「noticias de Navarra」によると、クラブのショップの真上に取り付けられたエンブレムは、SNS上でファンたちが発信していた要望に応えたものだそうです。

ちなみに、コロナウイルスの影響で工事の終了が予定よりも遅れ、費用も当初の計画の1600万ユーロから追加で500万ユーロがかかってしまったとのことです。

 

www.noticiasdenavarra.com

 

 

ビジャレアルが手術のための金額調達に協力した心臓病の女の子、手術が無事成功

 

ビリャレアルで生まれた、心臓病を抱えた14ヵ月の女の子、ゾエちゃんはアメリカのボストンで手術を受けるために172000ユーロの資金が必要でしたが、ビジャレアルの呼びかけ等により目標金額の調達ができ、1月27日に手術を行うことになった、ということを以前このブログ内で紹介していました。

 

 

juninhokun.hateblo.jp

 

そして、28日、クラブはゾエちゃんの手術が無事終了したことを発表しました!!よかったあああ!!!

 

 

手術は10時間もの間続いたそうですが、無事終了した、とゾエちゃんの家族からクラブに連絡があったそうです。

ビジャレアルが女の子の命を救った、といもいえる話だと思います。ナイスですね。そして、ボストンで手術をしたお医者さんもナイスです。

これからも、今回のようにサッカーの力で人の命が救われる、そんなことが世界中でたくさん起こったらいいですね。

 

このブログも、基本的には僕が好きで書いているものですが、ラ・リーガ好きの方に喜んでもらえたらいいな、とも思って書いてます。これからもラ・リーガの面白い情報を伝えていこうと思っていますので、よろしくお願いします。

 

 

以上、1/29(金)の気になったニュース、小ネタでした。ではまた!Adiós!

1/28(木)ラ・リーガ 気になる小ネタ(「エルチェ、ホームスタジアムで献血を実施へ」など)

久保建英選手のヘタフェでのインタビューが公開されましたね。「なぜそんなに落ち着いた話し方をするのか?」「テレビゲームは好きか?」など、ちょっと変な質問が多くて面白かったです。

 

スペイン語版。かっこいいですね。

 

↓日本語版。本当に落ち着いていて、丁寧に喋りますね。

 

僕は最初スペイン語版を見てから、「日本のファンのためだけにチームの裏話とか面白いこと話したのかな」と期待して日本語版を見たら、スペイン語版と全く同じ内容を喋っていて、ちょっとがっかりしました。ヘタフェ公式HPに音源が掲載されていてそれも確認したんですが、スペイン語で質問に答えた後に、すぐに日本語で同じ内容を喋るというセルフ通訳みたいなことをしていたようです。

 

 

それでは、1/28(木)のラ・リーガ各クラブの気になったニュース、小ネタです。

 

 

 

ビジャレアル、捨てられた犬たちの引き取り手を募集するパレードに協力

 

捨てられた犬を保護するバレンシアの非営利組織であるAUPA(Adopta Un Perro Abandonado)があさって30日に、17回目となる、捨てられた犬たちのパレードのイベントを行います。このパレードは、犬たちの引き取り手を募集するために毎年行われてきましたが、今年は新型コロナウイルス感染症流行の影響で、SNSフェイスブックとインスタグラム)での中継スタイルで行われるとのことです。

 

 

ビジャレアルは、ここ数年、アカデミーがこの活動に参加してきました。アカデミーに所属する子どもたちが犬たちと一緒にパレードを行い、動物保護という社会活動を学ぶ良い機会となっていました。

今年はSNSでの中継というスタイルでの開催のため、クラブが参加するかについては不明ですが、開催の宣伝をツイッター、クラブ公式HPで行っています。

 

 ↓2018年12月開催時の様子


Desfile AUPA en el Bioparc - 16 diciembre

 

↓2019年12月開催時の様子


Los infantiles, en el desfile de AUPA

 

ビジャレアルの選手たちは子どものころから、このように社会問題にかかわる機会を与えています。日本のJリーグも、「シャレン!」というホームタウン活動を行っていますが、その活動に、トップチームの選手たちだけでなく、ユースやジュニアユース、スクールの子供たちももっとかかわるようになると、社会にもらたされるものやこの活動から得られるものの幅がもっと広がるのでは、と感じました。

 

◆エルチェ ホームスタジアムで献血を実施へ

 

29日金曜日、エルチェのホームスタジアム、マルティネス・バレロ献血の会場として使われます。

これは、バレンシア州の輸血センターであるCentro de Transfusión de la Comunidad Valencianaが開催する献血です。エルチェはバレンシア州に本拠地を置くチームなので、スタジアムを開催場所として貸し出すようです。スタジアムで献血とは、ちょっと新鮮ですね。

 

↓2017年に行われた時の様子。ユニフォームが飾ってある中で献血しているのは不思議な感じですね。

 

 

↓2019年4月にも行われました。その時の参加を呼び掛ける動画です。ゴンサロ・ベルドゥ、エドガル・バディアたちがメッセージを送っています。


Elche CF Dona Vida

 

 

ちなみに、2019年の時は、参加した人に試合のチケット2枚が配られたそうです。チームがポジティブにこの活動に参加しているのが素晴らしいですね。

 

カディスのレジェンド、マヒコ・ゴンサレスの名言

 

カディスOBで元エルサルバドル代表のマヒコ・ゴンサレス。トリッキーなプレーで70~80年代にかけて大活躍し、あのマラドーナも実力を認めていた選手でした。

 

 


Jorge González, El Mágico [Goals & Skills]

 

マラドーナマヒコ・ゴンサレスについて以前紹介した記事

 

juninhokun.hateblo.jp

 

そのマヒコ・ゴンサレスの名言をカディスがツイートしており、そのマヒコの思いに個人的にビビッときたので紹介します。

 

 

「私はいつも、誰も踏みつけずに幸せになることにこだわってきた」

 

僕はリアルタイムのマヒコ・ゴンサレスのプレーを見ていませんが、YouTubeで見て、衝撃を受けました。次元が違う。だれも止められない。トリッキーな技で観客を魅了するタイプで、小さいころに憧れたロナウジーニョを思い出しました。みているだけで、みんなが幸せになれるような感じ。次はどんなプレーをしてくれるのかな?とわくわくする感じ。

 

マヒコ・ゴンサレスが言った言葉はこういう意味なんじゃないでしょうか。

例えば試合に勝った時。どうしても負けたほうは悔しい気持ち、極端な時は、踏みつけられた、というネガティブな気持ちになることがあると思います。ただ、マヒコ・ゴンサレスのプレーは、やられてもそれは相手がうますぎるから、素晴らしいから、と認めることができるプレーです。だれも踏みつけない。ただ、みんなでマヒコすげーと拍手を送ってみんながハッピーになる。そんな場面をマヒコはずっと目指していたんじゃないか。

そこにこだわって、勝ち負けだけじゃなくて、自分のプレーでみんなを幸せにしたいという気持ちがあったからマヒコ・ゴンサレスはここまで素晴らしい選手になったんだと思います。

 

攻守の切り替えが早く、試合中に選手に与えられる時間とスペースが一昔前に比べて極端に減り、少しでも無駄な(ゴールを早く奪う、ということのみが目的だと考えた場合に無駄な)プレーをしたものなら、すぐにゴールを奪われ、あるいはすぐにネット上でたたかれる現代サッカーでは、ファンタジスタと呼ばれる、多少フィジカル面に難があっても、高度な技術、ボールタッチでスタジアムを沸かせることが魅力である選手たちが活躍しづらい時代になりました。

サッカーが技術点ではなく得点で競うスポーツである以上、相手より強いフィジカルを持ち、早くボールを奪え!早くゴールを決めろ!曲芸なんてしている時間はない!とスピードと強さを重視することは確かに大事なんですが、個人的には、それ、ここで必要ある?というものでも、子どもたちが真似したくなるようなトリックを試合中に選手が披露して、それに対してみんなで拍手する、許容する、楽しむ、というサッカーの一面も好きです。そのために、マヒコのようなプレーをする選手も個性として認め、育てる指導者やファンが今の日本にも増えるといいな、と思っています。

とにかく戦術が大事、プレッシングが大事、結果が大事という現代サッカーについてマヒコはどう思っているのでしょうか。

 

 

最後は少し長くなってしまいましたが、、、笑

以上、1/28(木)の気になるニュース、小ネタでした。ではまた!

1/27(水)ラ・リーガ 気になる小ネタ(「ベティスのボルハ・イグレシアス、2021年はものすごいペースでゴール量産中!」など)

1/27(水)の気になったニュース、小ネタをまとめていきます。

今日はスペイン人記者の方のツイートの中に2つ面白いものがあったので、紹介します。

 

ベティスのボルハ・イグレシアス、2021年はものすごいペースでゴール量産中!早くも・・・

コパデルレイレアル・ソシエダ戦の延長戦で2ゴールを決め、チームを救ったボルハ・イグレシアス。

3-1の勝利に貢献しましたが、2ゴールは、彼が2020年に1年かけて決めたゴール数だそうです。今年は1月26日の時点で、昨年30試合かけてゲットしたゴール数にもう並んでしまいました・・・。ものすごく速いペースです。

 

・・・なんかうれしいんだ悲しいんだかよくわかりませんね。

 

◆今年のCLのラウンド16 スペイン勢の対戦相手についての法則

 

 

 

バルサ→ラウンド16で監督交代したPSGと対戦

セビージャ→ラウンド16で監督交代したドルトムントと対戦

アトレティコ→ラウンド16で監督交代したチェルシーと対戦

 

アタランタガスペリーニ監督・・・やばいですね。

 

 

以上、今日は記者の方のツイートから面白かったものを紹介しました。ではまた!