ぼくのラ・リーガ・ライフ

面白いと思った、ラ・リーガに関する小ネタを、忘れないようにまとめていきます。

それでも君のそばにいる、レバンテ

2/3に行われた国王杯準々決勝の2試合はどちらも熱い試合になりました。

バルサは後半終了間際まで0-2の状態から、グラナダに大逆転勝利。そしてもう1試合のレバンテ対ビジャレアルも劇的な試合となりました。

この試合の後に投稿された2つのツイートについて、紹介します。

 

◆国王杯準々決勝、最後の最後に敗れたビジャレアルのエメリ監督の試合後の言葉が重い

 

国王杯準々決勝で、延長後半16分にゴールを決められて0-1でレバンテに敗れたビジャレアル


RESUMEN | Levante UD 1-0 Villarreal CF | Cuartos de final de la Copa de SM el Rey

 

劇的なゴールで敗れたチームのエメリ監督は、試合後、ツイッターにコメントを投稿しました。

ビジャレアルファンのみんな、こんにちは。しっかり働いて、怒りに負けないようにしていれば、すぐにサッカーは、まさに昨日奪われてしまったような喜びを取り戻してくれるものなんだ。それを僕はこれまでの人生で経験してきた。このチームを誇りに思うし、これから起こることにわくわくしているよ。いつだって前進だ!」

すごい前向きなコメントですね。

 

僕はエメリ監督というと、16-17シーズンのCLで、PSGがバルサにファーストレグはホームで4-0で勝利した後に、セカンドレグにアウェーのカンプノウで1-6で敗れた時の悔しそうな顔の印象が残っています。

 

↓最後にセルジ・ロベルトに決められた時のこの表情。

 

今回のレバンテ戦後に投稿した言葉は、このバルサ戦の大逆転負けの後のことを言っているのかもしれません。つらい経験をしたエメリ監督が言うからこそ、信じられる言葉ですし、重い言葉だなと思いました。

 

◆勝利したレバンテと、イムノ

 

国王杯準々決勝で劇的な勝利を収めて、クラブ史上初のベスト4に進出したレバンテ。試合後に投稿したツイートがこちら。

チーム初のベスト4ということで、感情が爆発しています。(僕もいつかこういう雰囲気の中に混ざってみたい・・・)

さて、気になったのが、ビデオと一緒に投稿されている文章です。

 

「全ての詩を壊したんだ

悲しみと苦しみの詩を

頭の中で考えていたんだけど、今日、ためらわずに

君のすぐそばにいくよ」

 

詩的な表現ですね。

 

これは、実はレバンテのイムノ(応援歌)、「Pero a tu lado」という曲の歌詞です。日本語なら、「それでも君のそばに」といった意味です。

 


LOS SECRETOS - Pero A Tu Lado (Video clip)

この曲は、もともとはスペインのマドリー出身のバンド、LOS SECRETOSが1995年に発表した曲なんですが、「LAS PROVINCIAS」によると、10-11シーズン、レバンテが降格争いをしていた時にこの歌がスタジアムやロッカールームで歌われるようになり、それからレバンテのチームの精神を表す歌だということで、クラブのイムノとなったそうです。

 

www.lasprovincias.es

 

いつだって君のそばにいる、という歌詞がサッカーチームにぴったりだなと感じます。

 

↓2011年ですが、レバンテの選手が歌うver.もあります。なかなか素晴らしい歌声です。


Seguiremos luchando, pero a tu lado

 

↓地元紙の1面。「Vuelvo a tu lado(君のそばに行くよ)」は曲名を意識したものでしょう。洒落が聞いてますね。

 

準決勝ファーストレグは2月10日に行われます。ファンたちは、スタジアムにいなかったとしても、心は「それでも選手たちのそばに」いるはずです。

2月10日もまた、「Pero a tu lado」の歌詞を紹介することになるのでしょうか。楽しみです。

 

ではまた。アディオス!