ぼくのラ・リーガ・ライフ

面白いと思った、ラ・リーガに関する小ネタを、忘れないようにまとめていきます。

セルヒオ・ラモスはセビージャ復帰を希望しているのか(MD気になる記事20210429)

 

ムンド・デポルティーボによると、

・現アルメニア代表監督で元セビージャ監督のホアキン・カペロスによると、セルヒオ・ラモスがセビージャ復帰を望んでいる。

セルヒオ・ラモスのことをよく思わないセビージャファンがたくさんいることから復帰は難しいように思えるが、復帰の可能性はあり、ラモスが受け入れるかもしれないと話している。

・カペロスは「彼はセビジスタで、いつもセビージャのことを話している。しかしマドリーが彼が出ていくことを許さないのではと思う。選手の入れ替えが必要であるチームは、彼のリーダーシップを信頼しているからね」と話した。

とのこと。

 

ラモスがかつてセビージャにいたことが今では信じられないですね。日本のいちファンとしては、ラモスといえばレアル・マドリーという印象ですが、彼の本心はセビージャにあるのかもしれません。

アザールのマドリー移籍、メッシの伝説ゴール(MD気になる記事20210427)

ムンド・デポルティーボ(MD)が掲載した、面白かったり気になった記事を忘れないようにメモしていこうと思います。

 

◆「アザールのマドリー移籍は失敗」

 

 

 MDによると、

エデン・アザールの元代理人のジョン・ビコさんがアザールについて、「彼のレアル・マドリー移籍は失敗だった」と語った。

・「ロナウドが出ていった年に移籍するのは間違っていた。何も持たないでヒマラヤに登りに行くようなものだ。彼はマドリー向きの選手ではなくバルサ向きの選手だ。マドリーはフィジカル的にタフな試合をする。バルサでは選手よりボールが早く動き、そこがマドリーとは違う。バルサに行けば世界最高の選手になっていただろう。エデンはまるで自分が12歳のように語るのをやめて、自分の責任に向き合わないといけない。みなもエデンに甘い。」と語った。

とのこと。

 

辛口ですね。たしかにマドリーではコンディション調整に苦労していてチェルシー時代のプレーができていません。ユナイテッドに移籍するといううわさもあります。

本来の能力を見たいものです。

 

 

 ◆メッシの伝説ゴールから10年

 

 

メッシが10-11シーズンのCLのレアル・マドリーとの準決勝1st legで決めたスーパーゴールから今日で10年ということでMDが記事を投稿しています。

 

サンティアゴ・ベルナベウで行われたこの試合でメッシが決めた2ゴールのおかげでウェンブリーで行われる決勝にバルサは立つことができた。

・試合終了まで20分の時点で0-0であったがメッシはそれではいけない、と決断し右からのアフェライのセンタリングに合わせてゴールを決めた。

・0-1では不十分だと考え、メッシはピッチ中央でブスケツからパスを受け、進んでいった。ラス、アルビオルセルヒオ・ラモス、マルセロをかわしカシージャスの前に達するとポストの間を通して見せた。

 

とのこと。

 

素晴らしいゴールでした。時がたつのは早いですね。

スペインのツイッターで流行中!懐かしい画像投稿 ラ・リーガのクラブは何を投稿した?

ここ数日、スペインではツイッター上で「Eres old, pero así de old?(あなたは年を取ったね。これと同じくらい?)」という文と一緒に、懐かしい画像を投稿するというのが流行っているようです。

 

テレビドラマやアニメ、おもちゃなど懐かしいものをみんなが投稿しまくっています。

どれも懐かしい!ベイブレードは、スペインでも流行っていたんですね。

1990年代~2000年代のものを投稿する人が多いようです。

スペインの人たちはコロナでなかなか厳しい状況の中、過去を思い出してノスタルジーに浸りたくなったのでしょうか。

 

そんな中、このブームに乗っかって懐かしいものを投稿した、流行に敏感なラ・リーガのクラブがいくつかあったので、紹介します。

 

ビジャレアル

 

リケルメフォルラン・・・いいコンビでしたね。

 

・エルチェ

 

誰?

 

と一瞬思いますよね。実は、現在チェルシーのアルゼンチン代表GKカバジェロです。昔は髪がありました。

 

カディス

 

カディスのホームスタジアム、ラモン・デ・カランサにかつて存在していた塔、la Torre de Preferenciaです。

カディスファンにとって、スタジアムのシンボルといえる存在だったこの塔は高さ30mで、スコアボードが置いてありました。スタジアムが完成した1955年から2003年にスタジアムの改修工事のために壊されるまで、カディスの歴史を見続けてきたもので、ファンからは愛されていました。

 

・セルタ

 

01-02シーズンあたりの集合写真です。

 

アラベス

 

90年代後半にアラベスで活躍したFWマヌエル・セラノ・プリドです。だぼだぼなユニフォームが時代を感じさせますね。

 

・レバンテ

 

07-08シーズンの前半戦だけレバンテに在籍したイタリア人FWクリスティアン・リガロです。ハットトリックを決めた試合もありましたが、クラブの給料未納などがあり、すぐに退団してしまいました。

 

オサスナ

 

08-09シーズンから5シーズンオサスナに在籍したイラン代表のマスード・ショジャエイのビューティフルゴール。

 

バレンシア

 

言わずと知れたレジェンド、パブロ・アイマールバレンシアデビューを飾った、2001年2月14日のチャンピオンズリーグマンチェスター・ユナイテッド戦の映像です。華麗なドリブルでロイ・キーンをかわしたり、才能の片鱗が見えます。

 

どれもちょっと昔の懐かしいものでした。まだ投稿していないクラブも、これから「Eres old, pero así de old?」の流行に乗っかってくるかもしれません。要チェックです。

 

日本のサッカースクールの子ども7人 ウエスカに3か月間滞在し、クラブの育成理論を学ぶ

岡崎慎司選手が所属するウエスカは、サッカースクールを運営する日本の企業、ワカタケグループと連携し、7人の日本人の子どもたちが3か月間ウエスカに滞在し、クラブの育成年代の方法論を学ぶプロジェクトを開催する、とクラブのツイッターとHPで発表しました。

 

www.sdhuesca.es

 

ワカタケグループは、サッカースクールの運営等を行う日本の企業ですが、なんと、2020年12月に、日本で初めてラ・リーガオフィシャルパートナーとなっています。ラ・リーガと、指導者育成や育成年代の面でコラボレーションをしていく契約をしています。

sports.yahoo.co.jp

 

今回の発表の前の、2020年11月には、20人の子どもたちがウエスカを訪れる遠征を行っていました。このときは1週間滞在していたようです。

↓その時の様子の動画です。岡崎選手も参加していますね。


Japón aprende en la SD Huesca

 

そして今回、前回参加したメンバーの中から6名と、新しく参加する1名の合計7名、9歳から15歳の子どもたちが、ウエスカに3か月間滞在するプロジェクトが発表されました。

 

子どもたちの滞在中は、サッカーの活動の他にも、学校の活動や、食事に関するプログラム、観光等の活動が行われ、子どもたちは様々な経験を積むことになるそうです。

 

日本の育成年代のサッカー指導者がヨーロッパの指導法を学んで日本に持ち帰る、ということはこれまでも様々な場面で行われてきましたが、小学生~中学生年代の子どもたちが、3か月間もの長期間、しっかりとしたプログラムの中で現地のサッカーを学ぶということはなかなかこれまで行われてこなかったのではないでしょうか。

 スペインのトップリーグのクラブの育成がどのように行われているか、コーチだけでなく選手である子どもたちも直接体験して、日本に良いものを持ち帰ってきてほしいですね。

どうやって操作しているのか?レバンテもスタジアムに導入した「スパイダーカム」

レバンテのホームスタジアム、シウタート・デ・バレンシアで7日に行われたラ・リーガ第22節レバンテ対グラナダの一戦。

レバンテはモラレスが2ゴールと活躍しましたが、グラナダケネディソルダード(後半ロスタイム!)がゴールを決め、2-2の引き分けに終わりました。

 


Resumen de Levante UD vs Granada CF (2-2)

 

この試合でお披露目されたのが、スタジアム上空に設置されたスパイダーカム。

 

 

ビッグクラブの試合ではよく見ますが、レバンテも導入しました。

 

 

 

いい雰囲気の映像が撮れますね!

 

普段なかなか見れない、スパイダーカムを操作する人の動画も公開されました。

 

2人で操作しているのか!ということでスパイダーカムの使い方について気になって少し調べてみたら、使い方をとても詳しく説明してくれる、ヘタフェのコリセウム・アルフォンソ・ペレスのスパイダーカムの動画を見つけました。

 


Así funciona la cámara que revolucionó LaLiga

 

動画によると、

・2019年9月時点でラ・リーガサンタンデールの11のスタジアムに搭載

・試合前日に操作確認をする

・試合中の最高時速は秒速7m(=時速25.2km)

・重さは35kg

・操作は3人一組。操縦士(カメラの位置をコントロールする人。カラフルなボタンがついているキーボードを操作)、カメラマン(プレーをカメラで追う人。黒いレバーをゆっくり操作)、アシスタントの3人。

・継続して使用可能な時間は3時間。試合前のアップが始まる数分前にバッテリーを交換する

 

とのことでした。

 

プレーしている選手の目線に近い映像等、面白い映像が取れるスパイダーカム。レバンテホームの試合中継の時は注目ですね。

 

 

最後に、スパイダーカムと関係ないですが、この試合の後半ロスタイムに同点ゴールを決めたグラナダソルダードの言葉が素晴らしかったので、紹介します。

 

 

「つらい日がある一方で、自分がしてきたことやそれを信じることが報われる日もある」

 

信じること、大切ですね。自分を信じていたソルダードがチームを救った試合でした。

 

ではまた。アディオス!

本当はいいヤツ?最近絶好調なラウル・ガルシア

4日に行われた国王杯準々決勝ベティスアスレティック・ビルバオの一戦。

 

試合は後半39分にベティスがファンミのゴールで先制し、そのまま逃げ切るかと思われましたが、後半49分にアスレティック・ビルバオのラウル・ガルシアが起死回生の同点ゴールをヘディングで決め、延長戦に持ち込みます。

 

その後延長戦でも決着がつかず、PK戦の結果アスレティック・ビルバオが準決勝進出を決めました。

 


HIGHLIGHTS I Real Betis 1-1 Athletic Club* I 1/4 final Copa I LABURPENA I RESUMEN

 

この試合でビルバオを救ったラウル・ガルシアですが、最近ピッチ内で絶好調です。 

 

マルセリーノ監督が1月にビルバオの監督に就任してからの8試合で、6ゴール1アシストとハイペースでゴールに絡んでいます。

ちなみに2021年のゴール数は、

レバンドフスキ→7

クリスティアーノ・ロナウド、メッシ→6

ホーランド→5

だそうで、2021年はロナウドとメッシ並みにゴールを決めていることがわかります。

 

 

さらにピッチ外の振る舞いについても最近スペイン国内で評価されています。

 

基本的には、試合中は激しく、相手にとって嫌なプレーをすることで知られ、演技で相手にカードを出させようとする選手だとも言われることのあるルイス・ガルシア

 

セルヒオ・ラモスとよくやりあうことで知られています。


El Día Después (04/12/2017): Ramos y Raúl García, la historia de siempre


SERGIO RAMOS VS RAUL GARCIA (Un clásico)

 

しかし、最近の試合後の行動には称賛が集まっています。

国王杯準々決勝ベティス戦の試合後は、ビルバオの他の選手たちが集まって喜び合う中、ラウル・ガルシアだけは真っ先に敗れたベティスの選手たちのもとへ行き、健闘をたたえていました。

 

また、1月28日に行われた国王杯4回戦、CDアルコヤーノ戦後の行動も話題です。

ビルバオセグンダB(3部)のCDアルコヤーノと対戦し、1-2で勝利しました。試合後、ラウル・ガルシアはアルコヤーノのたくさんの選手たちからユニフォームをほしい、とねだられたのですが、その時は2枚しかなかったそう。

すると後日、アルコヤーノの選手のもとに、ラウル・ガルシアの名前と背番号付きのユニフォームが20着、届いたのです!

 

アルコヤーノのFWフリアン・セルダ・ビセンテツイッタールイス・ガルシアに対して感謝の気持ちを表しました。

フリアンは、ルイス・ガルシアについて、「サッカー選手はピッチ内ではその時々に求められる役割を演じるもので、その人の本当の姿はピッチの外でわかるものだ。彼は本当に素晴らしい。試合後彼は僕たちとロッカールームで少し話し、寄り添ってくれて、選手ひとりひとりの健闘をたたえてくれた。そんなことは選手全員がしてくれることじゃないだろう」というコメントをつけた、お礼の文章を投稿しました。

 

アルコヤーノ戦も、ベティス戦も、相手をリスペクトする行動をとっていたんですね。試合の中では激しいプレーの印象が強い選手ですが、フリアン曰く、本当の彼は人格者のようです。

 

 国王杯準決勝の相手はレバンテに決まったビルバオルイス・ガルシアは、ピッチ内、ピッチ外ともに「絶好調」を維持できるのでしょうか。

2/4 世界対がんデー ラ・リーガのクラブからのメッセージ

毎年2月4日は、がんへの意識向上、予防、検出、治療への取組を促すために定められた記念日である、世界対がんデー(スペイン語ではDia Mundial Contra El Cancer)です。

ラ・リーガ各クラブは、この記念日である昨日、がんの啓発のための様々な投稿を行いました。その中で、ツイッターで投稿されたものについて、紹介します。

 

各クラブが投稿の中でメインで使っている「色」(がんキャンペーンでは、色一つ一つに意味があります)ごとに分けてみていきます。

 

〇ピンク

ピンクリボンは、乳がんについての啓発キャンペーンのシンボルです。

 

◆エルチェ

「毎日戦う全ての人へ

この病気を研究するすべての人へ

一緒に闘おう」

ピンクのリボンの絵を投稿したエルチェは、GK用のピンクのユニフォームを20%値引きするというキャンペーンを行いました。

 

レアル・ソシエダ

レアル・ソシエダは世界対がんデーのキャンペーンに参加します。

この病気と闘う全ての人へ、がんばろう」

大きなピンクリボンの画像を投稿しました。

 

バレンシア

「毎日闘う人たちへ

絶対にあきらめない人たちへ

一緒に打ち勝とう」

ユニフォームの胸の部分にピンクのリボンがついた写真を掲載しました。

 

また、YouTubeでは、がんと闘病中のバレンシアのファンであるカルロスくんが、憧れの選手であるガヤとテレビ電話をする様子が公開されました。


CARLOS CUMPLE SU SUEÑO Y CONOCE A GAYÀ

 

病気と闘う子どもたちの夢をかなえてあげることは、彼らに生きる力を与えるものだと思います。各クラブが、サッカーの力を使って救える命はたくさんあるんじゃないかと思います。

 

 

〇紫

紫のリボンは膵臓がんについての啓発のシンボルです。

 

◆セルタ

「患者、家族、友人、医療の専門家、研究者…がんと闘う全てのひとへ、感謝、そしてがんばろう。

一緒に闘おう」

ガリシア語で投稿しました。

 

ベティス

「この戦いはみんなの戦いだ」

「がんへの戦いに向け結束しよう」

 

オサスナ

「病気に直面するすべての人へ、その家族たちへ、そして毎日闘う医療関係者へ」

 

 

◆ヘタフェ

ヘタフェが運営する財団である、「Fundacion Getafe CF」の投稿をリツイートしました。

「がんとの闘いは、みんなが一緒に闘う試合だ

勝つぞ!」

ハッシュタグには「BeStrong」というものもついています。

 

グラナダ

「一緒に闘おう」

ハッシュタグ「EternaLucha(永遠の闘い)」というのものをつけました。

 

 

◆エイバル

「この病気の前では、みんなが一つのチームです。がんばるぞ!」とスペイン語バスク語で投稿しました。

画像も2つの言語を使って投稿しました。

 

 

〇その他

カディス

 

カディスは、5色のリボンの絵を投稿しました。

また、クラブのモットーである「戦いは交渉できるものではない(La lucha no se negocia)」をもじって「がんとの闘いは交渉できないものです(la lucha contra el cancer NO SE NEGOCIA)」と投稿しました。

 

ちなみに、水色は前立腺がん、オレンジは白血病、黄色は膀胱がん、肉腫の啓発のシンボルです。

 

アラベス

がんについての啓蒙活動をしている「aecc」の活動を紹介する投稿をしました。

 

 

ビジャレアル

ビジャレアルも、「aecc」のキャンペーンを紹介する投稿をしました。

 

ウエスカ

「闘う全ての人へ。

予防と研究に光を当てないわけにはいかないから。

この試合には勝たないといけないから!」

ウエスカはエンブレムに緑のリボンを付けた画像を投稿して、ツイッターのアイコンにしました。

緑のリボンは、腎臓がんについての啓発のシンボルです。

 

 ◆イニエスタ

 

最後に、ラ・リーガのクラブではないですが、元バルサということで、ヴィッセル神戸に所属するイニエスタの投稿を紹介します。

 

 

「がんと闘う全ての人にエールを送ります。毎日、応援しています」

背番号8がリボンになっている・・・素敵なアイデアですね。

 

以上、ラ・リーガ各クラブの投稿を見てきました。

 

世界対がんデーは、世界中同じ、2月4日に定められた記念日です。スペインではサッカー界全体が、当たり前のようにがんという問題にむきあっている、皆で考えているという事実から、日本に住む僕たちは学べることがあるのではと思います。

Jリーグのクラブもこのような発信をするようになって、日本のファンががんに限らず医療問題等様々な社会問題に向き合う、そんなきっかけ作りをしてほしいなと思いました。

 

ではまた。アディオス!